アナログ三昧/肩にかけるチェロ?
Johan Sebastian Bach / 無伴奏チェロ組曲 BWV1007-1012
寺神戸 亮 / ヴィオロン・チェロ・ダ・スパッラ
以前に、無伴奏ヴァイオリンソナタを聴き初めにする話の折に、いつもは無伴奏チェロ「ソナタ」を聴くとつい書いてしまって、バッハには無伴奏チェロ「ソナタ」はないとのご指摘をいただきました。その通りです。
ま、ソナタといってもバッハの時代は、ベートーヴェンのソナタのようなものではなく、教会ソナタの様式を用いた曲というような意味だったのではないでしょうか。
それに対して、組曲とはフランス風に序曲と5つの舞曲を合わせた曲ですね。失礼いたしました。
さて、ここでタイトルにしたレコードはCD(正確にはSACDとのハイブリッド盤です)なので、アナログとは違うのですが、おもしろい楽器が使われているので、書いてしまいました。
大バッハの時代は、楽器が今のように完成されて固定化している時代ではなく、新しい楽器がどんどん工夫されていた時代であったようです。チェロという楽器もヴィオール族の中で、ヴィオロン・チェロとよばれていて、大きめのヴィオラというような楽器だったみたいです。しかも、今のように足ではさんで弾くもの(例えばヴィオラ・ダ・ガンバのように)ではなかったかもしれない。バッハの時代には肩にあてて演奏する楽器だったかもしれないというところから、この楽器の複製(創造?)がはじまったようです。
しかもドミトリー・バディアロフさんとくロシア人が八王寺の工房で製作したとのこと。とても、おもしろいではありませんか。
古楽器の演奏は、17世紀、18世紀にはどんな音がしていたんだろうかという想像力を刺激してくれます。このレコードもそういう点で、とても興味深いです。
しかし、実際にこのレコードの音をきいて、ちょっと残念に思いました。CDとSACDのハイブリッド盤として重層構造になっているせいか、音が冴えません。私が、うまく再生できなかったせいかもしれませんが、途中で聴くのをやめてしまいました。
気をとりなおして、もういちど聴いてからご報告することにいたしましょう。
では・・・
by SOUNDBOX

